きっかけは、あるスタッフからの発案でした
「わたせいには幅広い年代の方が来店されますが、ご高齢の方や 介護に関わる生活をされている方が 年々増えてきているように感じます。自分のこれまでの体験が、もしかしたら わたせいの取り組みとして役立つかも。。」
このスタッフ、Kさんは 義理のお母さんが軽度の認知症で『認知症サポーター』の講習を受けたのだそう
申し込むと 90分の講座を無料で受けることができ、自分は知識が増えて理解が深まり視野が広がって、より お義母さんと向き合うことができた
ご高齢のお客様と接することが多い わたせいのスタッフにも、きっと役に立つと思う
と、この講習会を受けることを社長に提案してくれたのです
介護や子育ては 家族だけに任せるものではなく、地域や社会で担っていく事が大切
孤独な気持ちになりやすい家族や本人にとって、家族以外に理解者がいるのはとても心強いこと
とKさんは想いを語ってくれました
今でも お店に立ち 日々お客様と接している社長も、実は前々から 同じようなことを考え 具体的にはどうしたらいいか…何か わたせいに出来ることはないか…と思っていたそうです
そこですぐに講習会の申し込みをし、6月21日(月)に 受講することになりました
今回は14名が参加しました
“三重県医療保健部 長寿介護課”から講師の先生が来て頂き、資料や動画を見ながら教えていただきました
項目は大きく分けて4つ
①認知症を正しく理解する
②認知症の治療と予防
③認知症の方との接し方
④私たちにできること
三重県の認知症の実状や高齢化社会についてを人口グラフで学んだり、認知症の原因・症状などを、資料を元に教えてもらいました
中でも特に私が勉強になったのは、『③認知症の方との接し方』でした
大きくは3つポイントがあり、
●一つ目は『驚かせない』
周りの状況が分からなくなった時、急に後ろから声をかけられたり数人に囲まれたりするとパニックになってしまうそうです
まずは見守って、声をかける時は一人で、が大切
●二つ目は『急がせない』
余裕をもって、目線を合わせて優しく穏やかに、はっきりとした口調で話すことが大切
●三つ目は『自尊心を傷つけない』
認知症になると失敗続きで怒られてばかり…
ますます元気がなくなり症状の悪化が急速に進むのだそうです
「大丈夫だよ」と分かってあげることが大切
具体的な対応の仕方も教わりました
「誰かに盗まれた」など妄想により言ってしまうこともあるそうですが、「私じゃない」は禁句で、一緒に探してあげたり さりげなく本人に見つけてもらうようにしてあげたり…
感情をコントロールできずにいる時は、「どうしたの、何が嫌だった?」と尋ねてみたり、話題を変えて意識を他に向けさせてみるなども効果的だそうです
否定をせず、優しく見守ることが大事なんですね
最後に、認知症の4人の方の対談のビデオを見せていただきました
みなさん笑顔で生き生きと自分の生活や活動の話をしている姿がとても印象的でした
「認知症だから何もかもができなくなる訳じゃない。本人が自分の力で できる事を、自信を持って少しずつでもキープしていくため、周りの温かいフォローが不可欠」
とスタッフKさんは言っていました
前向きに毎日を楽しんでいる雰囲気の4人の方々も、家族や周りの方にサポートしてもらって、と口々に言ってみえました
また、『刺激ある日常を送ることが大事』『コミュニケーションを取ることで安心する』なども習いました
Kさんのお義母さんが一番楽しそうにしているのは一緒に『お出かけ』する時なのだそうです
わたせいのお客様の中にも“買い物”自体を楽しみに、生きがいにしてくださってる方もみえると思います
お買い物中に困っていそうな方がみえたら そっとサポートする、優しく声をかける、お話を聞いてみる…
私たちがお店で できることが分かりました
今回 受講できなかったスタッフにも、今日教わったことをしっかり伝えていきます
地域の方に 安心して利用してもらえるお店づくりを、これからも目指していきます
せっかく仕事に就いたのだから、結婚や出産、子育てという
転機を大切にしながらも、やっぱり現役で力を発揮したい。
女性にはきっとそんな強い思いがあると、
わたせいは考えています。
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